燠 0001 [雑記]
◇ 元旦に頂いたメールの中に一遍の詩がありました。
それはそのメールの主である人が、子供の頃心を動かされた詩
という事でしたが、あまりに美しい詩だったので紹介したいと
思います。
以下は三好達治の詩です。
甃(いし)のうへ
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音<あしおと>空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂(ひさし)々に
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音<あしおと>空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂(ひさし)々に
風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
(「測量船」)
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
(「測量船」)
今年は、元旦からこのような美しい詩に出会えて
嬉しい年の初めです。
暮からの夜空と月の美しさもあり、ここ数日の間に
心を新しくすることができました。 感謝。
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